テニスでの代表的なスポーツ障害や怪我
テニスは、ノンコンタクトスポーツで選手同士の接触による怪我は少なく、小さい子からお年を召した肩まで楽しめる生涯スポーツです。しかし部活をしている選手やプレーヤーの方は、瞬発力や持久力、パワープレーも必要となり、起こりやすい怪我やオーバーユースによるスポーツ障害もあります。
下記にテニス選手に多い怪我・スポーツ障害をご紹介いたします。
例1足関節捻挫
テニスでの動きは、前後左右への移動や急激な方向転換が多くあります。当然、相手の選手は、逆方向や空いているスペースを狙ってくるため、瞬発性の動きを要求されます。足関節捻挫はテニスでは一番多い怪我と言えるでしょう。
足関節捻挫は、足首を内側に捻って起こることが多く、主に足首の外側の靭帯(前距腓靭帯)を傷つけてしまうことで、くるぶしの下や前あたりに痛みが出やすいです。
処置としては、RICE処置が有効です。テーピングでの固定や、損傷がひどい時はギブスでの固定が必要となります。予防や対処法としては、正しいフォームを身につけたりストレッチをするとともに、使用しているシューズにも気をつけてください。
テニスコートは、砂地のクレーコート、人工芝、ハードコート、グラスコートなど様々です。クレー用のシューズでハードコートでプレーすれば引っかかりが強く捻挫しやすくなります。逆にハードコート様シューズでクレーコートでプレーするとスリップするなど怪我が起こりやすくなります。
例2テニスレッグ
テニスレッグとは、ふくらはぎの肉離れのことで、特にふくらはぎの内側に起こりやすいです。肉離れは、ジャンプやダッシュ、急激な方向転換時など、急激に筋肉が収縮した結果、筋膜や筋繊維の一部が傷つけてします疾患のことをいいます。
予防法は、
・プレー前の準備体操やストレッチを徹底する
・筋の柔軟性を高める
・膝の伸展力を高める
などをおすすめします。
テニスはダッシュ&ストップ、ストップ&ゴーの連続で瞬発性が要求されるとともに、接戦だと試合時間も長くなり持久力も必要です。筋肉が疲労状態だとテニスレッグなどの怪我も起きやすくなります。
例3テニス肘
テニス肘とは、テニスをする方に多くみられることから名前がつけられた肘のスポーツ障害です。ボールをラケットで返球する際に、手首から肘にかけて筋肉や関節に強い収縮力が加わります。繰り返し繰り返し行うプレーですので、オーバーユースにより肘の内側や外側の筋や腱に炎症が出ることで痛みが出ます。
上腕骨外側上顆炎
手首や指を伸ばす筋肉や腱の使いすぎで、肘の外側上顆部の筋肉や腱が炎症や損傷を起こし痛みが出ます。バックハンドでの返球で起こりやすいため、バックハンドテニス肘と呼ばれています。
上腕骨内側上顆炎
こちらは、フォアハンドでトップスピンを多用する選手に出やすくなる炎症で、肘の内側に痛みが出ます。フォアハンドテニス肘と呼ばれています。
対処法
応急処置としては、RICE処置が有効です。炎症が出ているため患部を冷やしましょう。テニス肘は、オーバーユースによる原因が多いですがホームが崩れた状態で無理にスイングすることの積み重なりでも発症します。正しいフォームを心がけることも大切です。
当院での処置は、傷んでいる組織を修復させるための施術を行います。電気治療、鍼治療、手業によるマッサージ、固定など症状にあわせて施術いたします。また、再発防止のためのフォームチェックによる指導や予防のストレッチ法もお伝えしています。
例4尺骨突き上げ症候群(手首の痛み)
手首の骨と前腕の骨との圧力で軟骨を痛めたり、関節に炎症が起こることで痛みが出ます。手首は多くの骨が集まり構成されています。ぶつけるなどの外傷とは関係なく発症しますので、痛みが出たら軽く考えずに受診することをおすすめします。
テニスのプレーに影響するのはもちろんですが、ドアを開けるときや、ぞうきんを絞る動作などの日常生活にも影響が出ます。サポーターや装具で固定し安静にする保存療法でも痛みが取れない場合は、外科的な治療が必要になることもあります。
例5肩の痛み
テニスで方に痛みが出る原因は、頭より上に腕を上げる動作に起因することが多いです。スマッシュやサービス時、または高い位置のボールを打つ時の動作を繰り返すことで、方の後方の関節や筋が硬くなり、前方の関節唇を傷つけたり不安定な状態により痛みを引き起こします。
インピンジメント症候群
腕を上げていくと、ある角度で痛みが出たり引っかかりをおぼえ、それ以上上げることが出来ない症状の総称です。骨頭と肩峰の間に腱板が挟まることで痛みが出ます。ひどくなると腱板の部分断裂となったり、肩峰下に骨の棘ができたりすることもあります。進行すると治療に長期間かかり、外科手術も必要になりますので、初期段階で無理をせずにケアしましょう。
テニス選手の怪我や症例に経験豊富なまつさか整骨院
まつさか整骨院では、上記のような怪我をした場合、まずは病院(整形外科)にてレントゲン撮影と治療をおすすめしています。なぜなら、国家資格のある整骨院でも、レントゲンや外科手術は行うことはできず、精密な検査により治療やリハビリのプランを立てるためです。
ただし、本格的に競技をされているスポーツ選手の方の場合、病院とは別に当院でもご相談されることを強くおすすめいたします。特にそれがスポーツのプレーによる運動機能障害である場合、ただ病院にかかるだけの場合と、当院も利用されるのでは試合復帰までにかかる時間と、復帰後の肉体的パフォーマンスに大きく差が出てしまいます。
病院は、もちろん治療に関しては専門家でありプロフェッショナルですが、「ただ、時間をかけて万全の状態に治す」、「怪我をする前にの状態に治す」のと、「復帰までのタイムスケジュールを計画して、怪我をする以前よりさらに良い結果を出すことを目的に、元の状態以上に治す」のとでは、選手の将来に大きな差が出てしまいます。
理由当院でスポーツ障害や怪我の治療を受ける5つのメリット
- 練習や試合復帰までをスケジュール化し早期回復をサポート。
- 怪我の予防策、回復トレーニングを徹底指導。
- 様々なスポーツに関する情報があるため、多様なプレー・トレーニングに関するアドバイス。
- ポジション別に怪我の原因を突き止め、正しいフォーム指導による再発防止・パフォーマンス向上。
- 症例によって、各種保険が適用できます。
例当院でのテニスの障害や怪我の症例
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左股関節14歳 女性 テニス部
先日、テニス部の副キャプテンの子が来院しました。最後の試合が近く、練習をしていたら、左の股関節が痛くなったということで来院されました。練習で手押車していて、受傷。肘に痛みが出て、動かせなくなり、来院されました。
痛みが強くてサーブの時に踏ん張れないと困ってみえました。
左足で踏ん張ると、股関節の外側に痛みがあり、整形でレントゲン撮ってもらったが以上なし。筋肉痛かな?ということで湿布をもらったが1週間しても痛みが引かないということでした。
検査法で診てみると、股関節の痛みが腿の外側の筋肉の緊張からきていました。腿の外側の筋肉を筋膜リリースで緩めると、股関節の痛みもなくなり踏ん張るときの痛みが無くなりました。
次の来院の時に症状を聞くと、痛みなくサーブも打てて痛みなく試合に出れそうですと喜んでみえました。
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右肩関節16歳 女性 テニス部
先日、テニス部のキャプテンの子が来院しました。新チームになり、なかなか休めなくて、1ヶ月前から痛みはあったがそのままにしていた、1週間前から痛みが強くがなり、肩が痛くて、全力で振れないということでした。
外側に肩を上げてもらうと100度くらいで痛みがあり、無理すると160度くらいまで上げれる、外に開くようにあげると胸と平行までは痛みはないが、それ以上行くと痛みが出る状態でした。
検査をすると、右の股関節、膝関節が内側に入っている状態でした。それにより肩の可動域が正常ではない状態になっていました。
股関節、膝関節の緩みが出なくなるように骨盤調整と、セルフアジャスト(自分で矯正)できるようにトレーニングをお伝えしました。
施術後は、肩の痛みが無くなり、肩の動きも改善されました。その後、2回通院していただき、トレーニングのフォーム確認をさせていただき、ご自身でコンディンションを把握しながら、テニスできるようになりましたと報告していただきました。
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腰痛15歳 テニス部 女性
先日、腰の痛みが出て、サーブが打てないということでテニス部の子が来院されました。1ヶ月前から、腰の痛みが出て、最初は痛みがありながらでも練習できたのが、2週間前から打つたびに痛みが出て、プレーできなくなった、整形外科に行くと、骨には異常はなく、MRIをとると、腰の筋肉の炎症ということでした。
2週間休んでも痛みが引かず、困っていたところに友人にまつさか整骨院を紹介してもらい、来院されたとのことでした。
状態を確認すると、後ろにはそれるようにはなっていたのですが、サーブの姿勢で斜めに反ると痛みが出るとのことでした。検査をしてみると、左の肋骨の動きが悪くなっていたこと、右の骨盤が後に傾いていたこと、左足に体重をかけると、骨盤が左にスライドするのが原因でした。
肋骨と、骨盤の調整をすると、痛みなくサーブの姿勢が取れるようになりました。肩甲骨の可動域が悪くなっていたので、肩甲骨の可動域を増やすためにポールストレッチをお伝えして、毎日取り組んでくださいとお伝えしました。
1週間後に来院されると、ポールストレッチを続けていただいていたのもあり、痛みはなく、肩甲骨の動きも滑らかになっていました。骨盤の動きもより滑らかにできるようにゴリラ体操を実施しセルフアジャストできるようとお伝えしました。