ぎっくり腰の症状・施術のご案内
ぎっくり腰ってなに?
ぎっくり腰の正式名称は、急性腰痛症といいます。その名の通り、急に腰に痛みが発症し、痛みで歩けなくなったり、立ち上がれなくなったりします。
西洋では、「魔女の一撃」と呼ばれており、急激に発症する腰痛を指し、激痛のあまり身動きがとれなくなります。季節の変わり目や、夏の草むしり作業時に多くなる傾向があります。原因や予防・処置方法をご案内いたしますので、みなさんも気をつけてください。
発症した方の多くは、1~2週間で痛みが引いていきますが、一度発症すると癖になり、再発しないか恐怖に感じられる方も多いのでは無いでしょうか。時間が経過しても症状がよくならない場合や、下半身にしびれが生じてきた場合は、椎間板ヘルニアなどの症状が原因になっている事もありますので注意が必要です。
ぎっくり腰の原因
スポーツや、無理な体勢で腰に負担をかけすぎた等、痛みの原因は様々です。ぎっくり腰で一番多い痛みが、「しゃがんで立ち上がったとき」の痛みです。
しゃがんで立った時は大殿筋と腸腰筋が動くのですが、筋肉が動く速度が、大殿筋は速く腸腰筋は遅いことから、しゃがんでパッと立つと、筋肉が伸びようとするのに伸びていない時のために筋肉が痙攣してしまって、ぎっくり腰になるのです。
最近はデスクワークで座りっぱなしや、草抜きでずっとしゃがんでいて立ち上がる時に痛みが出たという患者さんがとても多いです。
また、腰痛と同じく直接的な原因が腰以外のこともあります。背中の筋肉・筋膜の損傷や骨格の歪みがきっかけであったり、腰まわりの腰椎の捻挫や筋肉の損傷や筋膜性炎症で腰に激痛が走る症状です。ひどくなると椎間板や椎間関節の損傷、椎間板ヘルニアを引き起こしていることもあります。
重いものを持ち上げた時になるイメージがあるかもしれませんが、下に落ちた鉛筆を拾う時に発症した方もいます。腰を曲げたり伸ばしたりする動作時に発症することが多いです。日々トレーニングに励んでいるスポーツ選手や年齢に関わらず若い人でもぎっくり腰になることがあります。季節の変わり目に決まってぎっくり腰になってしまう方もいます。
身体の柔軟性が低い、いわゆる身体が固い方が発症しやすく、骨格に歪みが生じていたり、日々の動作での筋肉疲労が蓄積して筋肉の柔軟性が低下していると要注意です。腰痛には、慢性的な痛みや、椎間板ヘルニア、ぎっくり腰など様々な疾患があり、症例によって治療法も変わります。痛みが出たら早急に専門機関での治療開始が大切です。
ぎっくり腰を予防するには
しゃがんでいる状態から急に立つときに痛みが出ます。
言い換えると、ゆっくり立ち上がることでぎっくり腰を防ぐことができます。急に立ち上がってはいけません。
20分以上しゃがんだ時は、痛みの現象が起きやすいですので、途中で何度か、体を伸ばす体操を入れることも効果的です。そのときに、椅子に座っている状態で体を伸ばすのも良いのですが、なるべく立って肋骨からしっかり動くようにして伸ばすと、より効果があります。
ぎっくり腰になったらそうしたらいいの?
まずは専門医に診てもらいましょう。腰痛の原因は、椎間板ヘルニアや腰椎分離症など様々です。原因によって対処方法もかわります。
ぎっくり腰になってしまった場合、あまりの痛さに身動きがとれなくなるのですが、ずっと安静にするよりも、なるべく日常通りの生活を送る方が治るのが早いとの研究結果が出ています。
ただし、前述したとおり、痛みの原因に椎間板ヘルニアなどの要因が隠れている場合があります。必ず整形外科のお医者さんの診断を受け、痛み止めや湿布などを使いながら日常生活を送るようにしましょう。受診後、なるべく早期に仕事や日常生活を復帰されたい方は、当院にもご相談ください。
ぎっくり腰の原因は、発症される方により様々です。問診やエコーなどにより患者さんに最も適した施術やケア方法の指導を行います。
ぎっくり腰の施術
当院のぎっくり腰の施術では、鍼治療や特別電療法などにより痛みを軽減させる施術を行います。そしてぎっくり腰の引き金を特定し、骨格矯正や筋肉・関節の柔軟性を向上させます。痛みをとりながら、再発しないように体幹のトレーニングや毎日できるストレッチなどのセルフケア方法もご指導いたします。ぎっくり腰の再発に怯えずに済むように、ぎっくり腰が発症しない身体を一緒に目指しましょう!
ぎっくり腰の治療は継続が必要
ぎっくり腰の痛みは6週間ほど残ります。たとえば3日で痛みが引いて治ったように思うかもしれませんが、完全に治っていません。そこで治療をやめてしまうと、慢性的な拘縮で筋肉が緊張するので、立つときにまた痛みが再発します。ぎっくり腰が癖になるというのは完全に治療をしないために再発するからなのです。
ぎっくり腰は継続的な治療が必要ですので、少しよくなったからといって安心せずに、痛みが減っても週1回の治療を2か月程度続けましょう。 ぎっくり腰を経験した人には、定期的な治療・メンテナンスがとても大切です。院長が相談に乗りますので、放置せずに、来院されることをお奨めします。
ぎっくり腰 症例のご紹介
ぎっくり腰歩けなくなるほどの痛み 30歳 女性の体験談
先日階段を降りる時に痛みが走り、左の腿裏から腰にかけて痛みが出て歩けなくなりました。会社の同僚が整骨院に行ってきたら?ということで亀山市から仕事を休み来院しました。
車で来るのも痛みがあったのですが、診てもらうと、腰椎4番が左に仙骨2番が右に歪んで腫れているのが原因だということでした。その後、腰の矯正治療を行い、超音波で腫れを取ってもらい、治療後は歩いても、座っても痛みが出なくなりました。遠方から来た甲斐がありました。
実は結婚式を5月末に控えていてヒールが履けるか心配だったので、痛みがなくなって本当に嬉しかったです。
ぎっくり腰急激な腰の痛み 50代女性の症例
先日、ぎっくり腰で来院されました。痛みが強くて、身体がまっすぐ伸ばせないとのことでした。自宅で重い荷物を持ち上げてから痛みが出たとのことでした。
検査をすると、右の仙腸関節と、腰椎に炎症があることがわかりました。
右の骨盤と腰椎4.5番の調整をする施術を行いました。施術後は腰をまっすぐに伸ばせるようになり、痛みが半減したそうです。
仙腸関節の痛みなので、6週間のベルト固定が必要だということを伝えました。次の来院時には、身体は曲がって来院されることなく、痛みもほとんどないと言われておりました。
湿気の多い時期は特に腰の痛みが出やすいので皆さんもお気をつけください。