伸ばす運動が大切!ゴリラ体操
関節を縮める体操をやってしまいがちですが、実は伸ばす体操が大切です。今回ご紹介する「ゴリラ体操」は、関節を締めて、動きを良くしたり、怪我の予防に役立つ体操です。ご自宅で出来ますので、是非普段の生活に取り入れてみてください。
曲げる運動の弊害
腹筋や屈伸、手首足首回しなど、曲げるトレーニングはたくさんありますが、曲げる運動をすると、体が重くなり足が上がらないなど、動きが悪くなります。
曲げる(屈曲)系トレーニングで一番大きく影響するのは、腰椎と骨盤です。骨盤のカーブがなくなり、股関節の嚙み合わせが緩くなります。
関節が緩む、骨盤が歪む、筋肉の不必要な緊張が出ると、運動機能が低下します。よく転んでしまうなどの怪我は、こういったことから起こります。
体のズレとは
- 右肩 下がり
- 左肩 上がる
- 右骨盤 下がる
- 左骨盤 過剰に前に下がり上に上がる
- 右股関節 内側に捻れている(内旋 内転)
- 左股関節 外側に開いている(外旋 外転)
これらを整えて、パフォーマンスを上げましょう。
伸ばす運動の仕組と効果
伸ばす運動(伸展)をすると、関節が締まります。
曲げると関節が緩みます。
運動では曲げることが多いので、伸ばす運動をたくさん入れることで、伸ばす力(伸展力)を貯金することがとても大切なのです。 そこで、古谷式の運動をアップの体操で取り入れることで、準備体操と、パフォーマンスアップも同時に行うことができます。
「ゴリラ体操」やってみましょう!
- 腰のカーブができます
- 仙骨の力みがわかりやすく、骨盤が安定します
ゴリラ体操の手順
- 四つん這いになります
手首は、肩の下に、膝は股関節の下に来るようにします - 肘を真っ直ぐにして、肩甲骨を寄せます
- 腰のカーブが出るようにお尻を天井に突き上げて、腰を落とします
- 足首を立てて親指で地面を押すイメージで力を入れます
注意点
- 足首が立っていない
- 肩甲骨が寄せられず、背中が丸まる
- 肘が曲がっている
- 足首が曲がっている
伸ばす運動を続けて行うことで得られる効果
動き
「膝から動く→股関節から動く」「肘から動く→肩甲骨から動く」のように、大きな関節から動くことで、小さな動きで大きな力が出るようになります。足が速くなった!高くジャンプできるようになった!等。
怪我の予防
関節が締まり、関節周りの筋肉、靭帯に負担が少なくなることで、成長痛が少なくなる、ハードな練習をしても怪我しにくくなる等の効果があります。膝の痛いのがなくなった!たくさん走ったのに痛みがない!等。
まとめ
曲げるトレーニングは極力少なく、伸ばす運動をたくさんして運動できる体を作りましょう。
スポーツをされる方にとって腰は重要なポジションです。普段から伸ばす運動を意識して取り入れて、毎日トレーニングすることで伸展力を貯金していきましょう。
怪我なくスポーツが上達する身体づくりを、当院はしっかりサポートしていきます。
今回は、「伸ばす運動が大切!ゴリラ体操」についてお話ししました。
疲れのない身体づくりを、当院はしっかりサポートしていきます。